Summicron 50mm f2.0 1st BP on M3

Lens Data

Lens Unit

Lens Photo


画角:45度
重量:約256g
構成: 6群7枚
フィルター径:39mm
最短撮影距離:1m

Angle of view 45 degree
Weight approx.256
Composition 6groups 7lenses
Filter diameter39mm
Shortest distance 1m

Lens Impression

 今まで多くのフィルム・ライカを使用してきました。短期間の使用も含めると、ライカA型、DII,DIII、IIIf、IIIg、M3、M4、M4-2、M4-P、M5、M6、などなど。この中で最も長く手元に置き、使ってきたのはM4です。全体的な完成度、使いやすさなど、露出計がないことを除けば全く不満はありませんでした。次に気に入っていたのは、M5なのですが、自分自身の性格を考えると、M5には致命的な問題がありました。これは決してカメラ自体のせいではありません。あくまで自分との相性です。M5のファインダーは非常に機能的にできています。視野には2重像と露出計指針がわかりやすく配置され、いうことはありません。ところが、それが問題になりました。実際に撮影するときに、どうしてもその「両方」をしっかりと合わせたくなってしまうのです。そんなことをしていては、間違いなくスナップ写真のタイミングには間に合いません。「M4では事前の測定で適当に露出を決めて問題ないのだからそれでいいじゃない」といくら言い聞かせても、目の前に針があると、、、ダメでした。

 最近、使用するレンズの9割以上が50mm標準レンズになってきました。すると、いままで問題のなかったM4の画角がどうにも広すぎるように思えてきます。いや、これも悪いのはカメラではありません。大きな要因となっていたのは、最近の視力の衰えです。周辺の動きが予測できるので、標準レンズ使いにもM4のほうが優れていると信じられていたのは「若い頃」の話で、今となっては倍率が低くて見にくくて仕方ありません。乱視なので視度補正も困難です。一度乱視用のレンズをファインダーに付ける加工をしたことがあるのですが、縦位置では収差が倍増して見られたものではありませんでした。

 という経緯を踏まえ、今回のM3です。ファインダーのフレーム枠がゆったりとカーブしているのも、いいですね。おそらくこう思うのも年齢のせいだと思います。このカメラはもともとクローム仕上げでしたが、ブラックペイント仕様に変えています。それはなぜか?
それは92万番台という製造番号と大きな関係があります。この番号帯は、ご存知の方はご存知の「シングルストローク・ラチェットなし」という稀有な巻き上げ感覚を、使う者に与えてくれる個体が存在する番号帯です。今の自分にとってはこれがM3を使用するもっとも大きな理由の一つ。もちろん今回の個体もその仕様ですが、残念ながら黒塗りというモデルはありませんでしたので、このように後から手を加えました。

レンズは初期型のズミクロンです。某カメラ雑誌のレンズテストで脅威の解像力を記録したことから始まったズミクロン神話を鵜呑みにはできませんが、このレンズも開放から非常にコントラスト、解像力ともに高く、非常に優秀なレンズであることは間違いありません。特にデジタルカメラのライブビュー画面などでは設定をいじったのではないかと思ってしまうくらいくっきりとモニターに写し出され、使いやすいです。

 Photos with Summicron 50mm 1st on M3
 
2018
Senju
(千住)

フィルムはlomoのEarl Grayです。最近の北千住駅周辺は、かつて何が建っていたのかまったく思い出せないくらいの変貌ぶりですが、とくに東口駅前はかつての下町の面影は全くなくなり、大学生向けのお洒落な店が立ち並んでいます。でも、ほんの数分歩くだけで、幸いにもまだまだ昭和はたくさん残っています。しかしこうした風景も時間の問題なのでしょうから、できるだけ頻繁に記録に残しておきたいですね。


2018
Hayama Isshiki
(葉山、一色)

フィルムはacros100です。葉山御用邸から少し坂を上ったところに一色海岸の入り口がありますが、砂交じりの細い道が何本も入り組んでいて、とても雰囲気の良いところです。抜けると公園があり、その下が海岸になっています。2枚目の写真は公園と砂浜の境目に立つ人を撮影しました。最後の写真は御用邸の目の前にある行きつけのコーヒー豆屋さん、Five beansさんです。


     
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